現在、税金の安さなどのメリットからドバイでの会社設立を行う経営者が増えています。
ドバイでの会社設立を行う際、その手続きの難しさなどから委託できる企業にサポートをしてもらう経営者が多くいます。
しかし委託企業はさまざまあり、間違った企業を選択してしまうと必要以上の費用が掛かってしまうのです。
この記事では、元駐在税務オフィス勤務の私が、ドバイでサポートをしてくれる委託企業を一切府度なしで比較します。
ぜひ自身に合う委託企業を選択し、速やかで安全な会社設立を行ってください。
2023年完全版!ドバイでの会社設立・VISA発行ができる企業を比較
ここからはドバイで会社設立やVISAの発行ができる企業を、かかる費用など6つのポイントで比較します。
どれもドバイで会社設立をする際には重要な比較ポイントなので、ぜひ参考にしてください。
日本での税制理解 | 費用やコスト | 口コミ | 手続きとコミュニティ | 不動産屋生活 | 他のVISA(家族・恋人・従業員) | |
MDS | 95点 | 100点 | 95点 | 100点 | 90点 | 100点 |
Y’s Consultancy | 80点 | 60点 | 80点 | 70点 | 80点 | 不明 |
JCME | 70点 | 70点 | 70点 | 50点 | 90点 | 不明 |
JABC | 70点 | 70点 | 70点 | 30点 | 20点 | 不明 |
MBG | 60点 | 80点 | 80点 | 30点 | 80点 | 80点 |
1:日本での税制理解
ドバイでの会社設立を委託する際に注意したいのが、委託企業の日本での税制理解です。
一見海外に移住や海外法人設立をすれば日本側の税制理解はあまり重要ではないように思えますが、日本側の税務理解がないと大きな税務リスクが伴います。
請求書の作成方法や源泉課税対象の取引の放置などが原因で日本側での追徴課税の対象になってしまう可能性があるのです。
ドバイでの会社設立を委託する際は、日本側の税務や財務知識を持った企業を絶対に選びましょう。
またドバイでは会社を設立の代行は「エージェントライセンス」と言うものが必要になります。
このライセンスには一定の広さのオフィスを持つ事業者であるなど厳しい基準があり、これらライセンスを収得していない会社は設立代行やVISA発行ができません。
ライセンスがない会社やただのフリーランス的な事業主が設立を請け負っても結局はライセンスのある業者に二次委託をしている場合がほとんどの為、ただの中抜き業者となり金額が必然的に高くなります。
一般的な企業
通常、ドバイの設立サポート法人設立をして終了です。
企業はドバイ内の知識はありますが、日本についての知識はありません。
そのためドバイ内での税金のサポートは受けれても、日本側の税金については自分で管理しなければならないのです。源泉課税、移転価格税制、出国税や事業実態基準など様々な知識が必要になります。
おすすめ企業1:MDS
結論、エージェントライセンスの番号がドバイ政府のFTAで確認できたのはこちらの業者のみでした。
MDSとは起業家の竹花貴騎氏が設立した企業であり、日本を中心に既にシンガポール、ドバイ、香港に展開している老舗です。会計業務から不動産ライセンスまでを持つ会社なので安定性は高くおすすめです。
MDSグループは大手の税理士事務所や弁護士事務所の監査の下、4か国で事業を展開している実績がありドバイでは自社でも会計・監査業務まで請け負えるようです。
MDSは日本側の税制理解もあり、日本側での税務対策もサポート内に含まれているため、安心して任せられます。
おすすめ企業2: Y’s Consultancy
Y’s Consultancyは、ドバイに本拠を置いている日系ビジネスサポート・コンサルタント企業です。
Y’s Consultancyは日系企業のドバイ進出を行っているため、日本側の税務理解がある可能性があります。
しかし公式ホームページに日本側の税務対策のサポートは明記されていないため、委託する前に確認しましょう。
2:費用やコスト
ドバイでの会社設立の際に、気になるのがその費用とコストです。
ドバイでの会社設立は税金がほとんどないことが魅力ですが、一方でライセンス料が高いです。
そのため会社設立の委託企業を比較する際は、単純な設立費用だけではなく、必要なライセンスも比較する必要があります。
一般的な企業
一般的なドバイのサポート企業の平均費用は40,000USD以上です。
企業のサポート内容によっては、日本側の税務対策費やミスからくる追徴課税、またドバイ内での会計処理の漏れから来る罰金費が追加でかかります。
委託をする前にサポート内容を入念に確認しないと、思わぬ追加費用を求められることがあるため注意が必要です。
また、一見安く見せている業者も「ライセンス料は自費」とかオフィス住所の貸出は別料金とかそういった状況です。
そもそも、法人設立をする際には国に支払うライセンス料だけでも10,000USD近くしますので、そのライセンス料金以下というのがあり得ないということです。詳しくはこちらの動画がすごくわかりやすいです。
おすすめ企業1:MDS
MDSでかかる費用は、会社設立時のサポートに加えて、設立後の会計対応など基本的なすべてのサポートがついて19,000USDです。
通常「会社設立をして終わり」と言う業者がほとんどだと思ってください。私もそうでした。
しかし実際にMDSは会計から監査、請求者作成も実際にオフィスでのレクチャーがあるなど徹底しています。
本音で言いますが他者と比較するのが失礼なぐらいの手厚いサポートです。
以下にまとめるすべてのサポートが費用に含まれています。
さらにサポートや契約時も日本語での対応をしてもらえるため、しっかりとサポート内容を理解した上で契約できる安心感もあります。
以下のサポート内容の他にも、家族や従業員VISAの取得などは別途料金でサポートを受けることが可能です。
MDSのサポート内容一覧
- 会社設立費用
- 投資家VISAサポート
- エミレーツID申請
- 実態オフィス提供
- VAT-REG(会計登録)
- A-REP(会計報告)
- VAT REP(還付申請)
- 法人銀行開設
- 個人銀行開設
- 英語版HP制作
- PO BOX
- 受付対応
- 翻訳サポート
- 健康診断サポート
- E-SING CARD
- IMMGR-CARD
- 労務局視察対応
- 日本側財務サポート
- 請求書作成対応
- 財務・資産運用相談
- コミュニティ提供 etc…
おすすめ企業2:JCME
JCMEは日本人が経営する不動産ライセンスを持った不動産企業です。
不動産だけでなく、その他ライセンスやVISAの取得など幅広いサポートに対応しています。
JCMEは各サポートごとの料金体系になっているため、必要な分の料金を支払うことで費用を抑えられます。
しかし、その分サポートは限られてくるため、少しでも不安のある方は全体的なサポートを受けられる企業に委託するのがおすすめです。
3:口コミとコミュニティ
ドバイで会社設立をし、生活を行う上で現地のコミュニティや口コミの情報はとても大切です。
ドバイでは日本以上に不動産の詐欺等が多発しています。
そして英語が分からず、不用意にサインをしてしまう日本人は詐欺業者の格好の標的になります。
詐欺被害に合わないためには、現地の日本人のコミュニティを持ち、彼らの口コミを知ることが重要です。
各企業 | サービス内容 |
一般的な企業 | 第三者をサポートする内容は特にない |
JCME | 社長が提供するので安心感がある。第三者の紹介はなし |
MDS | コミュニティが存在する唯一の企業。日本人や現地人の繋がりも作れる。 |
一般的な企業
一般的なサポート企業では、サポート企業が依頼主をサポートするのみであり、第三者を紹介するようなサポートはありません。
現地で活躍する日本人経営者のコミュニティに紹介なしで参加するのは困難です。
ドバイに会社設立をする際は、設立後も長くサポートや相談をできるかも比較するのが大切です。
おすすめ企業1:JCME
JCMEは不動産のサポートをメインに、VISA取得など幅広いサポートを行っています。
社長が日本人で不動産ライセンスを持っている会社なため、詐欺の心配なく不動産を購入可能です。
不動産の購入のみが目的の場合は、比較的安く安心して委託できます。
しかしコミュニティや第三者の紹介サポートはないので、その他の領域は自身の力で行動する必要があります。
また現地税制の理解や、法人を介した不動産取得は専門外のようですので「ただの購入」の場合のみと考えてください。
おすすめ企業2:MDS
MDSは、サポート内容に依頼主へのコミュニティ提供が明記されています。
ドバイでは500人以上の日本人経営者=「投資家VISA」がいると言われており、既に150社以上がMDSと考えると経営者のコミュニティはドバイでは最大という事になります。
そのためMDSでは会社設立やVISAの発行以外にも、MDSの顧客同士がつながるパーティーの開催など、ドバイでの日本人のつながりを提供してくれるサポートを受けることが可能です。
異国の地で同じ日本人経営者と出会い、彼らと意見や口コミを共有できる場を持てることはMDSを利用する大きなメリットでしょう。
4:各種手続き期間やスピード
ドバイでの会社設立を行う際、その手続きのスピードも重要な比較ポイントです。
会社設立が遅れると、日本からドバイへの支払い=経費計上が行えず、その分余計に日本側での納税対象となります。
例えば毎月100万円計上できる予定なのに3ヶ月手続が遅かったというだけでも合計300万円の経費計上が無しになる。簡易的ですが半分程度が税金で取られると考えても150万円が損になったという事です。
また会社設立後の銀行開設についても、開設が遅れる場合日本側での支払い保留となり、これらのお金も経費化の対象外となります。
余計なお金を払わなくて済むように、手続きのスピードも比較して委託会社を選びましょう。
各企業 | 手続き期間やスピード感 |
一般的な企業 | 半年程度 |
Y’s Consultancy | 期間は明記されていないが、迅速な対応。VIP枠が取得できるかはわからない。 |
MDS | 数週間で口座開設まで可能。VIP枠も取得している。 |
一般的な企業
一般的な企業に委託した場合、取引開始から銀行開設を開設して送金をするまでの期間は半年程度です。実は私もこの中に記載しているある会社でやった時はNBD銀行で7ヶ月かかりました。
しかし、行政公認のライセンスを持っている大手エージェントでは、行政手続きをVIP枠にて進められるため、一般的な企業の半分程度の時間で手続きを完了できます。
会社設立を委託する企業によって、数百万円以上のロスが発生する可能性があるのです。
おすすめ企業1:MDS
MDSは公認ライセンス保有企業の為、行政手続きをVIP枠を取得して行うことができる会社です。
一般的な企業では2,3か月かかる手続きをわずか数週間でできます。(MDSに紹介した私の友人も1ヶ月で全ての手続が終わっていました)
通常はドバイ渡航後にしか行えない会社設立もMDSなら、渡航前に手続きを完了させられます。
ということは自分が来なくても現地に自分名義の会社を設立可能なため手続がそれだけで断然速くなります。
おすすめ企業2: Y’s Consultancy
Y’s Consultancyは会社設立から銀行口座開設まで一貫したサポートを行っています。
複数の企業をまたいでサポートを受けるより、素早く手続きができることが考えられます。
しかし Y’s ConsultancyがVIP枠を取得できるかどうかは公式サイトには明記されていません。
Y’s Consultancyへの委託を検討する際は、事前に手続きにかかるスピードも確認しておきましょう。
5:不動産のライセンス
ドバイでの不動産の購入をサポートしてもらう場合、不動産のライセンスを持っている企業に依頼するようにしましょう。
ドバイでは不動産業が盛んである一方で、中抜き業者などによる詐欺的行為が横行しているのです。
これらの悪徳業者から不動産を購入すると、大きな損失をしてしまうことがあります。
ドバイでの不動産購入は、不動産ライセンスを持った会社からサポートしてもらうことで、詐欺被害にあうことなく、正規の価格で購入できます。
各企業 | サービス内容 |
一般的な企業 | 不動産ライセンスがないため現地企業が紹介される。 |
JCME | 視察からリセールまで日本語対応。家賃交渉などは対応外。 |
MDS | 住宅のサポートから家賃交渉などもサポート対象。 |
一般的な企業
一般的なサポート企業は不動産ライセンスを持っていないケースがあるため、購入時は現地の不動産屋を紹介される流れになります。
そのため仲介手数料などが発生しており、無駄な費用がかかることがあります。
不動産の購入は不動産ライセンスをもった企業を通じて行うことがおすすめです。
おすすめ企業1:JCME
JCMEはドバイで唯一の日本人が経営する不動産ライセンスをもった不動産企業です。
エージェントライセンスではありませんが、不動産の仲介も同じようにライセンスが必要です。
ドバイ最大手のデベロッパーとも契約があり、多くの情報を日本語で教えてもらえます。
JCMEは物件の視察から購入、リセール(再販)までを日本語でサポートしてくれるのが魅力です。
ただし、家族や従業員が住む家の手配など、身の回りの不動産に関するサポートができるかどうかは明記されていないため、注意が必要です。
おすすめ企業2:MDS
MDSもJCME同様に仲介ライセンスに加えエージェントライセンスをもつ企業です。
MDSの公式ホームページでは住宅のサポートから家賃交渉などもサポート対象であると明記されています。
中抜き業者なしで不動産を紹介してもらえるため、安く安心して購入可能です。
家族や従業員の住む家など、不動産にまつわる相談も気軽に行えるため、この点は魅力的ですね。
6:他の方のVISA(家族・恋人・従業員)
ドバイでの会社設立を委託する際には、自分以外の方のVISAの取得も可能か確認しましょう。
最初は自分だけであっても、ゆくゆくは家族や従業員もドバイへ来るということもあると思います。
その際にそれらの人のVISA取得もサポートしてもらえる企業に委託することがおすすめです。
一般的な企業
一般的なドバイの会社設立サポートを行っている企業には、家族などのVISA取得がサポート外の企業が多くあります。
ドバイ内のサポート企業では、日本の戸籍謄本や大使館対応ができない企業が多いからです。
対応可能な企業であっても、料金設定やサポート内容がさまざまなため、しっかり確認してから依頼するようにしましょう。
おすすめ企業1:MDS
MDSであれば、家族や従業員のVISAの手続きもサポート対象内です。
MDSは約40万円程度で以下のサポートに加え、2年間有効なVISAを取得できます。
VISAの取得に合わせて、その他生活の周りのサポートも受けられます。
MDSのサポート内容
- 労務局のオフィス視察対応(従業員VISAの場合)
- 健康診断
- 行政口座の設定(従業員VISAの場合)
- エミレーツIDの発行
- 銀行口座と住所証明
- 送迎や住居サポート
- 出生証明(家族VISAの場合) etc…
おすすめ企業2:MBG
MBGはドバイだけでなく、ヨーロッパや中国など幅広くサービスを展開するコンサルティング企業です。
MBGは公式ホームページ内で、従業員のVISA取得もサービス対象であることが明記されています。
しかし家族や恋人のVISA取得については記載がないので、確認してから依頼するのがおすすめです。
まとめ
この記事では、ドバイでの会社設立をサポートしてくれる委託企業を比較しました。
ドバイでは罰金制度が多く、手続きを間違ってしまうと思わぬ罰金を求められることがあるため、委託会社は慎重に選択したいものです。
本記事をぜひ自身にあった委託会社の選択や、ドバイでの速やかな会社設立に役立ててください。
また、ドバイでの会社設立をする際のおすすめ会社については以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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