近年、経済の疲弊と高すぎる税金で日本に住むのが窮屈に感じる方が増えました。
そんな日本で事業を興すなら、海外に住んで新しいことにチャレンジしたいですよね。
海外に住めば日本の数十倍の規模でビジネスが展開できます。
そしてそんな方に最適な場所、それがドバイです。
ドバイへの進出には、「税金がかからない」などのさまざまなメリットがあります。
今回は、そんな夢のようなドバイのビジネスエリアについて紹介します!
そもそものドバイの場所って?
世界有数の観光国であり、経済的にも大きな発展を遂げているドバイ。
ではそもそもドバイは世界のどのような場所にあるのでしょうか。
ドバイとは、中東アラビア半島の東端に位置する「UAE」という国の一部です。
UAEには「フリーゾーン」というものが実に30以上もあり、それがドバイに集中しています。
法人に優しいフリーゾーンとは?
世界から注目を集めているドバイの「フリーゾーン」。
フリーゾーンとは一体どのような場所なのでしょうか。
簡潔に説明すると、免税、貴社(国籍に関わらず)の100%所有権、利益および資本の全額送金、そして全輸出入税の除外が含まれる場所を指します。
要するに海外の企業がビジネスをするのに特化した場所がフリーゾーンに当たるのです。
ドバイのエリアを一挙ご紹介!
世界の企業がこぞってやってくるフリーゾーンですが、ドバイには大きく分けて3つの種類しかありません。
また、フリーゾーンにはそれぞれの特徴があり、企業が行いたいビジネスによって適切な場所は異なるので、しっかりと把握しておきましょう。
多くの事業者が参入を検討する場所が、「産業特化型」のフリーゾーンです。
以下では、フリーゾーンの種類とその特徴について紹介するので、ぜひ参考にしてください。
フリーゾーンの種類 | 特徴 |
湾岸型 | 貿易系の企業が主 |
空港型 | 空港での貿易・観光系 |
産業特化型 | さまざまな事業が参入可能 |
湾岸型
ドバイでの湾岸型のフリーゾーンは、Jebel Ali Free Zone(ジュベル・アリ・フリーゾーン)が該当します。
Jebel Ali Free Zoneは世界第9位を誇る大型貨物往来量の港で、世界中の物流系の会社が参入しています。
Jebel Ali Free Zoneには、物流や貨物系の会社が多く、ドバイで輸入や輸出業をしている方であれば一度はこの場所の名前を耳にするはず。
一般の事業者であればこちらのエリアはほぼ参入することがありません。
空港型
ドバイでの空港型のフリーゾーンがDubai Airport Free Zone(ドバイ・エアポート・フリーゾーン)です。
Dubai Airport Free Zoneは、ドバイの国際空港に隣接しており、空港や貿易関係の会社が参入しています。
世界の観光客が訪れる窓口のような場所で、こちらで事業を興す方もいます。
しかし、基本的には貿易関係の会社が設立する場所なので、こちらも一般の事業者が参入することは滅多にありません。
産業特化型
ドバイで多くの事業者が注目をしているのが、産業特化型のフリーゾーンです。
こちらのフリーゾーンではさまざまな事業をすることが可能で、多くの日本の事業者が産業特化型へ進出しています。
また、ドバイは主な産業特化型のフリーゾーンが3つほどあるのが特徴。
以下では、ドバイの産業特化型フリーゾーンについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
産業特化型フリーゾーンの一覧 |
Dubai HealthCare City(ドバイ・ヘルスケア・シティ) |
Dubai Multi CommoditiesCity(ドバイ・マルチ・コモディティズ・シティ) |
Dubai Internet City(ドバイ・インターネット・シティ) |
Dubai Health Care City(ドバイ)
Dubai Health Care City(ドバイ・ヘルスケア・シティ)は、ドバイにある医療関係のフリーゾーンです。
医療や健康関係の企業が進出するとメリットが大きくなるという特徴を持っています。
医療関係のフリーゾーンなので、医療関係の事業をしている方にはおすすめですね。
他にも医療関係の貿易企業もこちらへ進出しています。
Dubai Multi CommoditiesCity(ドバイ)
Dubai Multi CommoditiesCity(ドバイ・マルチ・コモディティズ・シティ)は、ドバイで最もメジャーなフリーゾーンの1つです。
飲食店や小売店、医療関係の企業などさまざまな企業がこちらのエリアに参入しています。
日本の事業者の多くがこちらのエリアに進出するため、Dubai Multi CommoditiesCityについてはその場所や特徴を把握しておきましょう。
Dubai Multi CommoditiesCityでは、企業向けのオフィスやレンタル倉庫などスモールビジネスを展開するのに便利な施設が揃っています。
さらに不動産投資も許可されているため、不動産を買いたい方にも人気なエリアです。
不動産を購入してそのままDubai Multi CommoditiesCityに住む方もいます。
日本の事業者の方は、ぜひまずはDubai Multi CommoditiesCityを検討してみてください。
Dubai Internet City(ドバイ)
Dubai Internet Cityは、ドバイにてIT関連の企業を展開する方におすすめのフリーゾーンです。
こちらに参入する企業は多くがオフショア法人でもあり、他に比べるとやや特殊なのがDubai Internet Cityの特徴です。
Dubai Internet Cityに進出することで、ブランドイメージの向上につながるといったメリットがあります。
さまざまな設備が整ったオフィスがすでに用意されており、事業を立ち上げるスピードで言えばこちらのエリアが最速ですが、デメリットもあります。
たとえば、資本金50,000Dhもの開業資金が求められたり、高いライセンス料がとられたりと、規制が厳しいです。
コストを気にかけなくても大丈夫なIT企業であればDubai Internet Cityを検討してもよいでしょう。
ドバイの各種エリアで法人を立ち上げるメリット
さまざまなフリーゾーンがあるドバイ。
ドバイのフリーゾーンで法人を立ち上げるメリットはあるのでしょうか。
以下では、ドバイのフリーゾーンで法人を立ち上げるメリットを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
免税となる
ドバイのフリーゾーンで法人を立ち上げるメリットは税金面にあります。
フリーゾーンでは法人税が実質0円です。
日本では法人税が20%以上もかかることを考えると破格の制度ですよね。
多くの日系企業もこの節税を目的にドバイにて会社を設立します。
ドバイの税金面の詳しい内容は以下でも説明しているのでぜひ併せてご覧ください。
所有権が与えられる
ドバイのフリーゾーンで法人を立ち上げるメリットは所有権にもあります。
一般的にドバイでローカル法人(フリーゾーン外での法人)を立ち上げるには、ドバイ国民の株が51%も必要となります。
そのため、海外の企業がローカル法人を立てても所有権がドバイの方になるのです。
一方、フリーゾーンでは100%の会社所有権が事業者に与えられます。
そのため、会社のコントロールがしやすいというメリットがあります。
ただし、ローカル法人でも現地の方に協力をしてもらい、会社の社長の座を与えるだけにするという方法もあります。
本当に賢い日系企業の方は、実はローカル法人にて、現地の方に株主になってもらう方法を採用しているので、ぜひこちらも検討してみてください。
資本の全額送金が可能
ドバイのフリーゾーンエリアにて法人を立ち上げるメリットは、資本の全額送金が可能なところにあります。
他国に送金する額が制限されていないため、この点は非常に魅力的です。
ドバイ以外の国では送金の額に制限があるところがほとんどなので、キャッシュフローの大きい会社はぜひ参考にしてください。
輸出入税が除外される
ドバイのフリーゾーンにて法人を立ち上げるメリットは、輸出入税が除外されるところにあります。
輸出入税が除外されるため、貿易業を行っている企業は利益を残しやすくなります。
ただし、関税の制度に関しては規制や審査が厳しいため、その審査に通ることが課題。
輸出入を生業とする方には魅力的ですが、そのほかの企業にあまり便益はありません。
しかしドバイのフリーゾーンは実はおすすめではない…
さまざまなメリットがあるドバイのフリーゾーンですが、実はメリットだけではないことをご存じでしょうか。
ドバイで法人を立ち上げる方は、その目的にあった法人を立ち上げましょう。
フリーゾーンがよいからと言って、安易に参入すると大きな損を被る可能性もあります。
一般事業者にとってフリーゾーンのメリットは各種費用が安くなるだけで、実質的には手数料やライセンス料に大きな費用がかかります。
ドバイでの法人設立費用については以下で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
法人別におすすめのドバイのエリアをご紹介!
安易に設立すると後悔する可能性もあるフリーゾーンエリア。
フリーゾーンに法人を設立するのであれば、自身の事業にその場所の特性があっているかを確認する必要があります。
以下では、おすすめのドバイのエリアを法人の種類別に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
飲食店関係
ドバイにて法人を設立したい方で、飲食店関係の営業をしている方もいることでしょう。
飲食店関係の営業をしている方には、ドバイの産業特化型エリアにあるDubai Multi CommoditiesCityがおすすめです。
Dubai Multi CommoditiesCityは、さまざまな商業施設が立ち並ぶ繁華街のような場所です。
飲食店も多いため、飲食店を経営したい方にはおすすめですね。
医療・健康関係
日経の医療・健康関係の企業には、産業特化型エリアのDubai HealthCare Cityがおすすめです。
Dubai HealthCare Cityには世界中の医療や健康関係の産業が集まっています。
同じような企業が集まっていることで業務の効率化やゲイン効果なども期待できるので、ぜひ把握しておきましょう。
サービス・IT関係
サービス業やIT関係の企業には、産業特化型のDubai Internet Cityがおすすめです。
Dubai Internet Cityには、IT企業に特化したオフィスなどの施設が充実しています。
ただし、オフィスのレンタル料やライセンス料などの費用が多大にかかるため、会社の注目度アップをする方に限っておすすめと言えそうです。
もしIT企業の方でドバイにて「節税」をしたいと考えているのであれば、フリーゾーン外でオフショア法人を設立する方法もあります。
オフショア法人に詳しいエージェントなどに相談をして、検討しましょう。
まとめ
今回は、ドバイで法人を立ち上げる際に、覚えておきたいエリアについて紹介しました。
ドバイにはフリーゾーンというエリアがあり、ビジネスをするには最適の場所です。
しかし、本当に賢い企業がフリーゾーン外でオフショア法人を設立するケースも増えてきました。
今後は、フリーゾーン外での法人がより注目を集めることでしょう。
あなたの運営している企業がフリーゾーンに最適とは限らないので、ぜひ海外移住を検討している方は、エージェントに連絡をしましょう。
以下では、おすすめエージェントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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