【小売店は難しい?】海外進出をする際の注意点とポイントを紹介!

日本では、小売店は厳しい経営環境にあります。

物価高が起これば、粗利を圧迫するうえ、日本が税金大国であるため、苦労して出した利益の半分を国に税金として徴収されます。

このような事情から、海外進出を狙っている企業もいるのではないでしょうか。

残念ながら、小売店が海外進出を果たし、日本よりも高収益を上げることは難しいものがあります。

今回は、小売店が海外進出するのが難しい理由について詳しく解説します

本記事を読んで海外進出で発生する小売店のリスクを捉え、無用な失敗を避けましょう。

小売店の海外進出が難しい理由とは?

小売店の海外進出が難しいのはなぜなのでしょうか。

その理由は3つあります。

  • 理由1:現地の商習慣があるから
  • 理由2:自社の商品を持っていない
  • 理由3:利益が取りづらい

それぞれ詳しく解説していきます。

理由1:現地の商習慣があるから

小売店の海外進出が難しいのは、小売業がドメスティック産業であることが背景にあります。

国によって文化や言語、商習慣が異なるため、日本での成功事例を海外進出後に生かせないケースが数多く存在します。

進出先のローカルルールは、現地人に聞かないとわからないため、進出先の現地パートナーとつながりがない場合は、さらに危険です。

これまでの日本国内での常識が通用しないため、小売店の海外進出は難しいと言われています。

理由2:自社の商品を持っていない

小売店のビジネスモデルは、仕入れ販売です。

バイヤーが売れる商品をメーカーから仕入れて店舗で販売するビジネスのため、自社の独自商品を持っていないケースがほとんどです。

強いブランド力を持ち、海外でも人気のヒット商品を持っている場合は、海外の市場でも受け入れてもらえます。

しかし、ブランド力を持たず、自社の商品がない場合は苦戦を強いられることでしょう。

ドンキホーテが海外進出で成功していますが、こちらは戦略的にブランディングがなされているため、成功しているのです。

やはり、自社の商品を持っていない小売店が成功することは、難しいでしょう。

理由3:利益が取りづらい

小売店は、値下げ交渉以外に、仕入原価を下げる手段を持っていません。

そのため、製造業とは異なり、原価のコストカットを自社の努力で実行することが難しい業態です

さらに、店舗を持つ場合は、固定費や人件費がかかり、コストカットの余地は少なくなります。

海外で日本の商品を売ろうとする小売店は多いですが、場合によっては、利益率をさらに圧迫することになります。

なぜなら、海外店舗に日本の商品を仕入れると、輸送コストがさらに上がるからです。

現地の商習慣が分からない中、販売計画を間違えて仕入れると、輸送コストも合わせて利益率がさらに悪くなる可能性があります。

利益が取りづらい小売店の海外進出は、難しいものがあるでしょう

結局小売店は海外進出が難しいの?

上記の理由から、小売店の海外進出は難しいと言えます。

しかし、ドンキホーテやイオンなど、海外進出に成功している事例があることもまた事実です。

中小企業が同じ戦略を実行するのは難しいのですが、成功している企業はドンキホーテやイオンと同じ理屈で成功しています。

まとめると、小売店として他社に負けない独自の強みがあるかどうかが成功のポイントになるということです。

注意すべきは、商品の強みではなく、会社としての強みがあるという点です。

商品に強みがある場合、他社が同じ商品を仕入れてしまえば、競争力を失ってしまいます。

会社としての強みは、他社から模倣されにくいため、海外進出を成功させる武器となりえるのです。

海外進出が難しい中小小売店が成功する方法とは?

大企業は潤沢な資金でブランディング戦略にリソースを割くことができます。

しかし、中小企業の小売店は、どうすれば海外進出で成功できるのでしょうか

ここからは、海外進出が難しい中小小売店が成功する方法について解説していきます。

オリジナルの商品を扱う

現地のその店舗でしか売れない商品やプライベートブランドを作りましょう。

これは、先ほどお伝えした、会社としての独自性を作る試みです。

他店舗と同じ商品を販売しているだけでは、差別化ができず、現地で根強いファンを持つ店舗に負けてしまいます。

その店舗でしか売れない独自の商品を作ることで競争に埋もれない強い立ち位置を築けます。

サービス面での強みを作る

こちらも、小売店としての独自性を付ける試みの1つです。

他社がまねできないサービスができれば、顧客をファンにできます。

「うまい(=高品質)・安い・早い」のいずれか2つ以上を満たすサービスができれば、小売店としての大きな武器になるでしょう。

市場を開拓する

日本の商品が売られていない市場に参入し、日本の商品を販売することで独自性を築けます

海外には、まだ出回っていない日本商品も多く、そのようなブルーオーシャン市場を開拓できれば、効率よく成功できます。

これまで紹介した方法の中で、最も簡単な手法です。

日本商品が出回っていない国も多いので、海外進出する際は、日本商品がない場所を選びましょう。

小売店におすすめの海外進出先とは

小売店におすすめの海外進出先は、ドバイです。

ドバイで有名なものは、「タックス・ヘイブン」と呼ばれる無税の国家制度ですが、それ以外にも小売店が進出すべき理由があります。

小売店の海外進出先にドバイがおすすめの理由とは?

小売店の海外進出先としてドバイをおすすめする理由は、以下の3つです。

  • 理由1:親日国家であること
  • 理由2:市場開拓しやすい
  • 理由3:買い手がいる

それぞれ詳しく解説します。

親日国家であること

UAE(アラブ首長国連邦)は、実は親日国家で、日本商品に対して理解があります

また、日本のアニメも人気で、幼少期から日本に対して好感を持つ人も多いようです。

日本食についても油が少なくヘルシーと人気で、日本食のレストランが次々に開かれています。

市場開拓しやすい

ドバイは、まだまだ日本の小売店のライバルは少なく、市場開拓がやりやすい国です。

親日国家でもあるので、日本の商品をドバイで売れば、成功する確率は高いでしょう。

日本商品をドバイで販売するのは、どの小売店でも実行可能な戦略ですので、早い者勝ちなところがあります。

ドバイで日本商品があふれ、飽和状態になってしまう前にいち早く参入することが重要です。

見つけたチャンスは逃さないようにしましょう。

買い手がいる

先ほど、日本商品を海外の小売店で仕入れた場合、輸送コストがかかる問題を取り上げました

確かに、仕入れ原価は上がりますが、ドバイには数多くの資産家が住んでおり、多少高価格でもある程度は売れます。

多くの買い手がいるドバイは、小売店にとって魅力的な進出先と言えるでしょう。

中小小売店がドバイに海外進出する方法とは?

中小小売店がドバイに海外進出する方法としておすすめなのが、エージェントを利用することです。

中でも、MDSはエージェントとして特におすすめです。

MDSは、UAE公認のライセンスを持ち、ドバイの商習慣にも詳しく、オフィスや銀行口座開設、従業員VISAも取得できます。

ドバイでも事業を成功させており、ご相談いただければ学ぶ価値のあるノウハウを多く保有しております。

ドバイへの海外進出をお考えの中小小売店の皆様、ぜひMDSへご相談ください。

まとめ

小売店が海外進出するのが難しい理由について解説しました。

再度まとめると、

  • 理由1:現地の商習慣があるから
  • 理由2:自社の商品を持っていない
  • 理由3:利益が取りづらい

の3つが海外進出の障壁になっています。

これらの理由の根底にあるものは、小売店としての独自性です。

独自性がなければ、現地の顧客の心を捉えられず、赤字続きになってしまいます

独自性のある商品やサービスを作り、日本商品市場が少ない海外市場に進出することで、中小小売店であっても成功をつかめるでしょう。

一方で、海外進出の際は、エージェントの存在が必要不可欠になります。

信頼できるエージェントに依頼し、効率よく海外進出を成功させましょう。

以下では、おすすめのエージェントを比較しているのでこちらもぜひご覧ください。