世の中には多くのビジネス資格があります。
「自分に本当に必要なビジネス資格は、何だろう?」
「次のキャリアステージに向けて、使うことができるビジネス資格って何があるの?」
そう考える方は多くいるのではないでしょうか?
企業という組織の中で活躍するビジネスパーソンに必要な資格や、独立や起業などインターネットやSNSの普及により個人で仕事をする人必要な資格を集めました。
学生や就活生、新卒や社会人5年目まで、キャリアアップから転職、独立と起業などあなたの人生やキャリアステージに合わせて必要なビジネス資格を知ることができます。
ランキングなどのただ有名なビジネス資格の紹介ではなく、「自分に合った最適なビジネス資格を見つけたい!」という方に、おすすめの記事です。
最適なビジネス資格を見つけることは、実用性の高いビジネススキルを最短で獲得することが可能になります。それにより、ビジネスパーソンとしてのキャリアや仕事の幅を大きく広げることができます!
ビジネス資格とは?
そもそも、ビジネス資格とは何か?について紹介していきます。
ビジネス資格とは、仕事やビジネスシーンで役立つ資格を指します。
業界や職種によっては、特定のビジネス資格を持っていなければ働くことのできない仕事もあります。
例としては、弁護士、医師、歯科医師、税理士、公認会計士、行政書士、司法書士などがそれにあたります。
これらは、「業務独占資格」と呼ばれる資格です。これらの仕事に就きたいと思えば「資格」の取得は必須となります。
ちなみに、業務独占資格は「資格」によって人数が制限されているので、競争相手が多くありません。
そのため仕事自体が安定しているので、基本的に収入も一般の会社員と比較して高い水準にあります。
一方で、業務独占資格ではないビジネス資格は、持っていることで仕事やビジネスシーンに役立つことが多くあります。
例えば、会社の中で早く昇進する事ができたり、転職で有利になったりと仕事でプラスに働くことが多くあるでしょう。
企業によっては、ビジネス資格を持っていないと仕事にならなかったり、働くことができなかったりと会社の雇用の条件によって様々です。
今回は、仕事やビジネスシーンで役立つビジネス資格について紹介していきます。
人生の4つのステージによって必要な資格が異なる!?
ビジネス資格は、人生の中で4つのステージから必要となってくる資格が異なります。
この人生の中の4 つのステージとは何か?
- 学生・就活生
- 新卒から社会人5年目まで
- キャリアアップ・転職
- 独立・起業・経営者
大きく分けてビジネスパーソンは、この4つのステージに分かれています。
この記事を読んでいるあなたも、現時点で4つのステージの1つの状況に必ず当てはまっていると思います。
そのため、この記事を読むことであなたに最適なビジネス資格を知ることができ、ビジネスパーソンとしての仕事の幅や可能性を広げることが可能になります。
ここからは、それぞれの人生のステージで必要となってくる資格を紹介し、自分に最適なビジネス資格を見つけましょう!
学生・就活生はこれを持っておけ!
学生・就活生では、自分が就職する企業や業界の知識が身に付くビジネス資格を取ることをオススメします。
例えば、不動産業界を目指している方は宅地建物取引士の資格や、IT業界を目指している方は、ITパスポートの資格などです。
企業や業界によって、役立つ資格は大きく異なるので自分の目指している方向性を考慮して、資格を取得することが重要です。
では、資格が必要ではない企業や業界の人はどうすれば良いか?
それは、どの企業や業界に入っても役立つことができるビジネス資格を取得することをオススメします。
その資格は、TOEIC、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の2つです。
TOEIC
TOEICとは、英語コミュニケーション能力を公平公正に評価する世界共通の基準です。
TOEICの特徴としては、ビジネス資格の中でもテスト結果は合格・不合格ではなくスコアで評価する資格ということです。
また、グローバルスタンダードとして、世界160カ国で実施されています。特定の文化を知らないと理解できない表現を排除しているため、誰もが公平に試験を受験する事ができます。
多くの企業や学校で採用されている資格で、ハイスコアを獲得することで就職・転職・キャリアアップにも有利になります。
TOEICを、学生や就職する前に勉強してハイスコアを目指したほうが良い理由としては、日本市場だけではない海外を視野に入れたビジネスパーソンになるべきだからです。
日本は少子高齢社会で人口減少が著しく高いため、市場は縮小していきます。
そのため、英語をビジネスで使うことができるスキルを獲得することにより、海外で働くことも可能になるからです。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOSとは、WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明することができる資格です。
MOSの特徴としては、多くの企業でPCを使うことが当たり前になっている現代で、パソコンスキルを客観的に証明することができます。
また、試験の対策として学習していることが実務に直接つながるため、学生期間でWordやExcelなどを使用するときにも活用することができます。
この資格を持っていることで、業務効率化にも役立ち、就職や転職する時の実力アピールになることは間違いないでしょう。
MOSを学生や就活生の時に取得するメリットは、PCを利用する企業が増えてきている現代ではPCを使う場面でスキルを発揮することができ、在学中もスキルを活用することができるからです。
新卒〜社会人5年目までは必須資格!
新卒〜社会人5年目までも学生・就活生と同様、自分が働いている企業や業界の知識が身に付くビジネス資格を取得することをオススメします。
では、資格が必要ではない企業や業界の人はどうすれば良いか?
どの企業や業界に入っても役立つことができるビジネス資格を取得することをオススメしますが、TOEICやMOSだけではありません。
TOEICは、ハイスコアを目指す資格なので時間がある学生のうちに勉強することがオススメです。
また、MOSに関しては在学中も活用することができるため、オススメの資格です。
それ以外に、社会人になってから持っていると役立つ資格は、ITパスポート、簿記、ビジネス実務法務検定の3つです。
これらは、学生や就活生では分かりづらい企業に関しての内部やビジネスに関して働いているビジネスパーソンだからこそ、理解が深まる資格なので社会人になってから取得することをオススメします。
ITパスポート
ITパスポートとは、ITを利用するすべての社会人が備えておくべき、ITに関する基礎的知識が証明できる国家資格です。
PCやインターネットを使うことが当たり前の時代である現代は、幅広い世代や層にITに関する正しい知識が必要です。
ITパスポートの特徴としては、新しい技術(AI、ビックデータ、IoTなど)や新しい手法の概要に関する知識から、経営全般(経営戦略、マーケティングなど)の知識、ITの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
そこでは、ITを正しく理解し業務に効果的にITを活用することのできる“IT力”を身に付けることができます。
新卒〜社会人5年目までに、ITパスポートが必須な理由は、ITという側面から技術や手法に加えて経営などの企業を運営していくために必要な知識を学ぶことができるからです。
そのため、ITの知識はもちろんのこと様々な知識を自らの仕事に活かすことが可能です。
簿記
簿記とは、帳簿をつけるために必要なスキルです。企業や個人などの経済活動があるところでの日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財務状態を明らかにするスキルです。
簿記を理解することで、会計知識だけではなく、財務諸表を読み取る力や基礎的な経営管理と分析力が身に付くため、株式投資などを行う際にも役立ちます。
簿記の特徴は、レベルに応じて3級から1級まであります。
3級は、持っていると役立つ資格の1つでお金の面から企業や個人の帳簿を理解することが可能になり、あなたの人生を豊かにします。
1級は非常に権威性が高いので、資格を持っていることで就くことのできる仕事があるため、キャリア選択の幅は大きく広がります。
新卒〜社会人5年目までに、簿記が必須な理由は、ビジネスの基礎であるコスト感覚や取引先の経営状況を把握できることから、経理担当だけではなく全ての社会人に役立つからです。
また、多くの企業や大学で資格取得を推奨していることから社会的に高い信頼と評価を得ている資格と言えます。
ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定とは、企業で必要となる法務実務の能力を認定する資格です。
営業、総務、人事などのあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できます。
ビジネス活動と法律の関係を理解した上で業務に関する法的問題を予測・発見・回避することのできる人材の育成を目的としています。
ビジネス実務法務検定の特徴は、企業活動の主要分野を多くカバーしているため業種なども特に問わずに持っていることで役立つでしょう。
新卒〜社会人5年目までに、ビジネス実務法務検定が必須な理由は、法的な知識を身につけてビジネス上のリスクを正しく認識する能力を磨くという側面から、すべてのビジネスパーソンにオススメの資格だからです。
習得することで「仕事の質を高める」ということに繋がり、幅広い応用能力が身につきます。
キャリアアップや転職には間違いない!
ここからは、あなたが企業に属している状況と転職を考えている方にオススメの資格を紹介していきます。
キャリアアップや転職をする時には、自分自身のスキルや能力は高いほうが有利になり、より高い役職や給与になることは言わずもがなであると思います。
当然、今まではIT業界で働いていた人が不動産業界に転職する時には、学生・就活生から新卒・社会人5年目までと同じように宅地建物取引士の資格を取得したほうが良いかもしれません。
しかしながら、すべての人が転職する先に必要な資格があるとは限らないので、今までの資格を含めてキャリアアップと転職をする際に役立つ資格を紹介していきます。
オススメの資格は、中小企業診断士とキャリアコンサルタントの2つです。
中小企業診断士
中小企業診断士は、企業経営に関する知識を幅広く身につけることができます。
中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行うことができる専門家です。国家資格として経済産業大臣が登録するため権威性があります。
中小企業診断士の特徴は、経営に関する提案を企業に対して行う「経営コンサルタント」という仕事に就くことができます。
また、資格に「中小企業」と付いていますが、大企業に勤めている人のステップアップに役立つこともあります。
キャリアアップと転職に、中小企業診断士が必須な理由は、企業経営全般の知識やスキルを身に付ける事ができるからです。
働いている企業でキャリアアップを目指すことはもちろんのこと、自分が転職する企業を調査や分析する際にも、この資格の知識を活用して転職先を選定する事ができるため失敗しない転職をする事ができるでしょう。
また、中小企業診断士として働く選択肢もできるため、資格取得の先に新しいキャリアをスタートさせることもできます。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントとは、キャリアコンサルティングを行う専門家のことを指します。
キャリアコンサルティングとは、ビジネスパーソンの職業選択の自由、職業生活設計または職業能力の開発や向上に関する相談に対して助言や指導を行うことです。
キャリアアップと転職に、キャリアコンサルタントが必須な理由は、自分自身のキャリアを客観的に考え直すことができるからです。
現在の状況から、今後は社内でキャリアを積むことが良いのか、転職をすることが良いのかなど、自分のキャリアに関して専門知識を付けた上で考え、選択することができます。
また、中小企業診断士同様に、キャリアコンサルタントとして働く選択肢もできるため、資格取得の先に新しいキャリアをスタートさせることも可能になります。
これがあれば独立・起業はすぐできる
ここからは、自分で独立や起業を検討している方にオススメの資格を紹介していきます。
独立・起業する時には、ビジネス資格を活用して独立することも考えられますが、一つの企業の活動を個人という小さな規模で行うため、様々な知識や能力が必要になります。
そのため、今まで紹介したビジネス資格を習得していて損をすることよりかは、メリットしかないです。
しかしながら、全てのビジネス資格を持っていなければ独立・起業などはできないことではありません。
はじめに紹介したように、独立・起業をすることは業務独占資格がなくてはできないことではないからです。
独立・起業をする際にオススメの資格は、秘書検定、FP、MBAの3つです。
これらは、今まで紹介した資格と異なり様々な知識を幅広く学べ、ビジネスパーソンとしてだけではなく1人の人間としても価値を高めることができる資格と言えます。
秘書検定
秘書検定とは、社会に出て働くビジネスパーソンであれば誰でも備えておかねければいけない基本的な常識を秘書技能として集約しています。
秘書業務は、経営トップなど、ビジネスエリートをサポートする仕事であるため、スケジューリング、文章作成、接待マナー、一般会計など幅広い内容を学ぶことができます。
秘書検定の特徴は、「人柄育成」を目指している部分です。
相手に「感じのよい」という印象を与えることができる人を、「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」などの人柄の要素を筆記試験問題と面接試験を通して提唱しています。
独立・起業に、秘書検定が必須な理由は、人としてのマナーを学ぶことができるからです。
独立や起業をすると、ビジネスパーソンとしてのマナーや基本的なことに関して注意をされることなどはほとんど無くなるでしょう。
どれほど仕事ができても、態度が悪い人や言葉遣いが悪い人とは仕事をしたくないと感じるのが私達人間です。
そのため、どれほど優秀でも人柄という面でマイナスに感じられないためにも秘書検定を習得して、可能性を更に広げてみてください。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、税制、不動産、住宅ローン、生命保険、年金制度などの幅広い知識を備え、ライフプランの設計を行うお金の専門家のことを指します。
夢や目標の実現をお手伝いする「家計のホームドクター」のような存在がファイナンシャル・プランナーです。
FPの特徴は、人生で生きていく上で切っても切り離せない生活のお金に関しての知識を身につけることができる資格です。
私達は自分の人生の中に働くことがあるため、働くこと以外に結婚、住居、子供、老後など生活の中でお金が関わることは多くあると思います。
そのため、一生使うことができる知識やスキルを習得することができるのもFPの特徴の一つです。
独立・起業に、FPが必須な理由は、私達はビジネスパーソンである前に1人の人間として生きています。
そのため、1人の人間として生きていくために必要なお金に関して学び習得することができるため独立・起業を検討している人に役立つことは間違いないからです。
また、FPの資格を習得することで独立・起業すること自体がまだ早かったり、厳しいと判断することも考えられるため重要な資格と言えるでしょう。
MBA(経営学修士)
MBAとは、Master of Business Administrationの略です。
日本では経営学修士と呼ばれています。経営学の大学院修士を修了することで授与される学位です。厳密には、資格とは異なりますが、ビジネス資格として考えれれることもあります。
MBAの特徴は、資格ではないため国家資格のような実効は基本的にありません。
しかしながら、経営のプロとして会計学、経済学、人材資源管理、情報マネジメント、マーケティング、分析など企業経営に必要な知識やスキルを習得することができます。
そのため、独立・起業を検討している人は持っていると役立つことは間違いないビジネス資格です。
独立・起業に、MBAが必須な理由は、様々な知識を包括的学び習得し、企業の経営を実行することまで可能になる資格だからです。
当然、キャリアアップや転職には有利に働きますが、MBA取得者は多くが自らが経営者となり起業をする事例が多いです。
まとめ
今回は、ビジネス資格に関して紹介してきました。
社会で働く人であれば、必ず今回紹介した4つのステージのうち1つの状況に属していると思います。
結果的に、あなたに最適なビジネス資格が見つかったと思います!
ビジネス資格は、持っていることで役立つことが多く就職や転職など様々なシーンで活かすことができます。
今回で自分に最適なビジネス資格は見つかったと思いますが、見つけただけでは自分の目指す姿にはなれません。
その資格の習得に向けて学び勉強して、見事試験に合格することで活かすことができます。
今回、見つけた資格の習得に向けて勉強を始めてみてはいかがでしょうか?
ビジネスで役に立つフレームワークをまとめた記事もありますで、合わせてご覧ください。
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