「好きなことをして好きな場所で働けたらな」と思うことありますよね?
フリーランスならそれが可能で、労働人口の24%約1700万人が自由な働き方をしています。
では、どのような働き方があるのかフリーランスについて徹底解説していきます。
フリーランスとは?
今は40歳でサラリーマンを【クビ】になってしまう時代で、フリーランスに転向する人が増えています。
フリーランスになって自由に働きたいと思っていらっしゃる方も多いと思いますので、フリーランスについてわかりやすく解説していきます。
フリーランスの意味
フリーランスとは、中世の槍騎兵(Lancer)が敵勢力に属していない(Free)状態を指す言葉で、「Freelance」という言葉が生まれました。
当時は兵士を指していた「Free Lancer」が現代では組織を離れて働くことで、「フリー」は拘束されていない(未契約)状態を指します。
フリーランスの定義
フリーランスは組織や団体に専従することなく、個人のスキルや専門知識を提供してお金を稼ぐ人のことを言います。
フリーランスは2通りあり、独立系フリーランスと副業系フリーランスがあります。独立系は個人事業主や法人経営者がそれに当たり、副業系は会社に所属し隙間時間に個人の名前で活動している人のことです。
フリーランスとサラリーマンの違い
フリーランスとサラリーマンの違いとはなんだと思いますか?
まずは会社や組織に拘束されることなく自由に働けることです。
フリーランスになり全国を移動しながら仕事をするノマドワーカーも増えました。
仕事に対する満足度やスキル、経験値が向上し人脈や労働時間が減る等の違いがあります。
確定申告や税金なども変わってくるのでお金に対する考え方や使い方、その他にも上司や人間関係でのストレスが減少したりという精神的な面でも違いが出てきます。
フリーランスにおすすめの5つの業種
フリーランスの業種は多種多様です。その中からおすすめの5つの業種を紹介していきます。
- ITエンジニア系
- ライター系
- クリエイティブ系
- 接客系
- 新業種
ひとつずつ解説していきます。
ITエンジニア系
ITエンジニアといってもプログラマーやゲームエンジニアなど職種は色々あり、いずれにしても「プログラミング」スキルが必要です。
プログラミング言語は無数にあり、使える言語や需要によって大きく収入も変わってきます。
30歳未満のフリーランスの年収は約30%が300〜500万円未満で、30代では700万円以上が約10%、1000万円以上も約10%程度です。
ライター系
ライター系の仕事の紹介です。
新聞記者、ブロガー、Webライター 、コピーライター、編集者などがあり、自宅でできる仕事から取材で飛び回る仕事までさまざまです。
年収はジャンルやスキルによって差があるので0円〜900万円の間が多く、独立して有名になると1000万円以上稼ぐ人もいます。
クリエイティブ系
クリエイティブ系の仕事の紹介です。
クリエイティブとは創造性、創造的の英訳で、デザインや音楽など芸術的な仕事のことを指します。
平均年収はWebデザイナー350〜600万円前後、グラフィックデザイナー340万円前後、イラストレーター400〜500万円、音楽家600〜800万円、カメラマン440万円など。
デザイン系の仕事はセンスも必要ですが、知識の引き出しの多さで差がつく職業なので、日頃のインプットがカギです。
接客系
接客系の仕事の紹介です。
接客系は直接お客さんに物事を教えたり施術する仕事で、ヨガインストラクター400〜500万円、スポーツトレーナー500〜600万円、メイクアップアーティスト180〜400万円、占い師340万円などです。
技術ありきですが、ほとんどが人気商売で、その人のキャラやどれだけすごい人と関わったかによって権威性なども変わってくるので、その辺でも収入に差がつきます。
新業種
最後に新業種の仕事の紹介です。
新業種といえば何が思い浮かびますか?
最近だと既に子供がなりたい職業でも高順位にランクインしているYouTuberです。他にもインスタグラマーやティックトッカーやライバー、フードデリバリーなどの仕事があります。
ネット関係の収入は広告収入で人気により差が激しく、YouTuberならトップ50の平均年収は億超えです。
面白い企画を考え続けないといけないので、生涯続けるには難しい職業とも言えます。
フードデリバリーは時給800〜2000円、年収で200〜480万円程度になります。
フリーランスになる前にやらないと後悔する5つのこと
フリーランスになってみたものの、「こんなはずじゃなかった」がないように事前に準備しておいた方がいいことを5つご紹介します。
- 思い立ったその日から領収書集め
- 退社する前にクレジットカードを作る
- 引越しするなら会社を辞める前に
- 開業届を出しに行く
- 滞納しない
ひとつずつ解説していきます。
思い立ったその日から領収書集め
もう少し先でフリーランスになろうと思っている方もいらっしゃると思います。そんな方は今日、今から領収書を集めておきましょう。
「開業もしていないのになんで?」と思う方もいらっしゃると思いますが、これは【開業準備費用】として確定申告で反映されます。
開業準備費用とは?
開業日までの準備で特別にかかった費用のことを「開業費」といいます。 この開業費は、会計上では経費ではなく「繰延資産」という資産として扱われます。 一般的な経費は、その年度中に会計処理を行なうため、年度をまたぐことはありません。
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開業人日費用の期限は決まっておらず、制限なく遡って計上は可能ですが証明は必要です。
「開業までにかかった」と証明できれば認められ、PC、プリンター、書籍、文房具、事務所家賃、HPや広告などの宣伝広告費、市場調査や打ち合わせなどの移動交通費、見込み客への接待交際費、研修やセミナーなどの参加費などが認められます。
10万円以上のもの、事務所などの敷金礼金、仕入れた商品や材料は認められません。
退社する前にクレジットカードを作る
フリーランスは会社員に比べて極端に社会的信用が低くなります。
フリーランスになってからではクレジットカードを作るのが難しくなってしまうので、会社員を辞める前にクレジットカードを必ず作っておきましょう。
年収1200万円あるフリーランスの人も作れないことがあるそうです。
引越しするなら会社を辞める前に
これも社会的信用の問題で、フリーランスは引越す際の審査に通りにくくなってしまいます。
なのでフリーランスになった後に引越しを考えている人は、会社を辞める前に引越しておく事をオススメします。
開業届を出しに行く
開業届とは、「こういう事業をやります」という届けのことで、税務署に出しにいく届出です。
この開業届の用紙は国税庁HPからダウンロードでき、この届けを出すことにより収入を事業所得にすると経費という概念が生まれて、事業をしていく上で必要な費用を経費として計上することができます。
滞納しない
携帯電話や税金の滞納していませんか?
このような信用情報はCIC(信用情報機関)に集められていて、個人の信用情報が丸裸になっています。
滞納がバレる時は、クレジットカードがブラックの人、税金の未納、滞納、家賃、水道代遅延や未払い、複数の金融機関への返済、携帯代の遅延などです。
フリーランスになって金融機関にお金を借りたいときに融資が受けられなくなる可能性がありますので、滞納はしないようにしましょう。
フリーランスになって分かるメリット・デメリット
やはり何をするにもメリット・デメリットはあるものです。
フリーランスのメリット・デメリットを解説していきます。
フリーランスのメリット
フリーランスのメリットは5つあります。
- 収入が上がる
- 働く場所が自由
- 時間を効率的に使える
- 仕事を選べる
- ストレスが軽減する
ひとつずつ解説していきます。
収入が上がる
フリーランスは頑張った分だけ収入につながります。仕事は掛け持ちが可能になり、いくら頑張っても評価されないようなことがなくなります。
その他にもその業界で競合が少ない仕事であれば、単価が高くなるのでそういった仕事を選んで取りに行くことも可能です。
例えばITエンジニアのところでも触れましたが、プログラム言語や需要によって収入が違ってきます。
働く場所が自由
リモートで仕事ができるようになった昨今、別に決まった場所で仕事をする必要もなくなりました。
物価の高い都会で高い家賃を払って仕事をするより、物価の安い地方に住んで同じ仕事をすれば利益も上がります。
旅をしながら仕事をすることも、海外にいて仕事をすることも可能です。
リラックスできる環境や好きな環境のもとで仕事をすることで、効率が上がることも期待できます。
時間を効率的に使える
何時に起きて何時に寝ようと誰からも何も言われません。
わざわざ通勤する必要もなく、その分の時間を仕事に費やすこともできます。
通勤に片道1時間かかっていた人であれば仕事ができる時間が往復を考えれば2時間も増え、仕事量を増やすこともできるようになり大きな時間的、収入的なメリットがあります。
仕事を選べる
「したくない仕事はしなくていい」
「得意分野の仕事に集中できる」
これがフリーランス最大のメリットではないかと思います。
したくない仕事をすることほどストレスになることはありません。
その時の状況によって仕事量を調節したり、単価が高い仕事を狙って取りに行くことが可能になります。
好きなことしてお金を稼げる幸せを味わえるでしょう。
ストレスが軽減する
「会いたくない人と会わなくてもいい」
「嫌な上司の顔を見なくてもいい」
「嫌いな仕事をしなくていい」
などかなり精神的なメリットがあります。
毎日会社に出社するのが苦痛だったり、日曜のサザエさんが始まると憂鬱な気分になることもなくなると思います。
ストレスもフリーなフリーランス生活が満喫できます。
フリーランスのデメリット
フリーランスのデメリットは5つあります。
- 収入が不安定になる
- 仕事探しが大変に
- 事務仕事もしなければいけない
- 社会保険料が全額負担
- 寂しい
ひとつずつ解説していきます。
収入が不安定になる
会社員の場合、会社から言われた仕事をこなしていけばそれができようが、できなかろうが給料はもらえます。
しかし、フリーランスは仕事のできや納期内に納品できなければ収入に直結してしまい、信用を失って次の仕事に繋がらなくなります。
体調を崩しても仕事ができなくなり収入が減ってしまうので、サラリーマン時代以上に健康にも気をつけなければいけません。
常時仕事があるわけではないので、営業活動や情報収集など頻繁に行い仕事が切れないような動きをすることが重要です。
仕事探しが大変に
自分で営業するにしても時間がかかり、そのことだけにつきっきりになっているわけにもいかず、誰かに紹介してもらうのはありがたいことですが、それがずっと続くわけでもありません。
仕事を探す方法として、自分で営業して仕事を取ってくるか誰かに紹介してもらうことが多くなります。
そのため多いのが前職の仕事を業務委託として行いながら仕事をこなしていき、信用を貯めて次に繋げていくことです。
ポイントとしてはスキルアップし続けることが重要で、一人で仕事をしていると周りとスキルの差が分かりにくくなりスキルダウンしていることも…。
それでは競合のフリーランスに仕事が奪われてしまいます。
それと、金払いの悪いクライアントや口約束だけのクライアントは後々大変になるので事前に必ず仕事内容や金銭に関する契約書を結んでおいた方が良いです。
事務仕事もしなければいけない
会社にいるときは誰かがしていてくれた事務作業も自分ですることになります。
開業届に始まり、社会保険、税金、請求書、確定申告など自分ですることが沢山増えるので、税理士などに依頼して手間を減らすことも可能です。
今までは源泉徴収で払っていた税金を自分で払いにいくことで「これだけ払ってたんだ」という痛税感を感じられ、「税金は無知の罰金」という言葉があるように、税金の勉強もしないといけない気持ちになります。
社会保険料が全額負担
健康保険、厚生年金、介護保険は会社員の時は会社が半分負担してくれていましたが、それが全額負担になってしまいます。
なのでまだ会社員の人は自分の給料明細を見て社会保険料を2倍払わないといけないことを
把握しておきましょう。
支払いが多くて「こんなはずじゃなかった」となる前にお金の管理はしっかりしておくことをオススメします。
寂しい
「寂しい」は意外に大きなデメリットの一つです。
今まで会社で鬱陶しいと思っていた上司や部下がいなくて、ストレスが無くなった反面、一日中誰とも話すこともなく、顔を合わせることもない日々が続くと寂しさが湧き上がってきます。
そんな時の対処法として、コワーキングスペースで仕事をしてみましょう。
同様の悩みを持っている人に出会えたり、そこから仕事の話や人脈につながる可能性もあります。
もうひとつの対処法はジムに行くことです。
ジムに行き体を鍛えてトレーニング仲間ができたり、パーソナルであればいくたびに会話が楽しめたりします。
また、講習会や研修などに行き、その後の交流会に参加し同業者の人と繋がりが作れ仕事につながるかもしれません。
ここで精神的に参って仕事ができなくなっては元も子もないので、たまには違う環境に身を置いて気分転換をしながら仕事をすることも重要です。
まとめ
フリーランスの語源からメリット・デメリットまでご理解いただけたかと思います。
自分でしないといけないことは多くなりますが、その分時間、場所、働き方の自由も多くなり収入も増やすこともできます。
「何がなんでもフリーランスになろう!」
ということではなく、働き方の選択肢としてフリーランスもあるということを頭に置いておけば、会社が潰れた時や自分自身に問題が発生して会社に行けなくなった時などに役立つと思います。
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